📖 評価入力 使い方ガイド

4633 サカタインクス」を例に、Yahoo Finance と IRBANK から高配当株メソッド10指標を取得する手順を解説します。

※ 画面イメージは説明用のサンプルです。実際の数値はサイトでご確認ください。

① 全体の流れ(5分で1銘柄)

  1. 銘柄コード(例: 4633)と銘柄名を入力する
  2. 新しいタブで Yahoo Finance を開き、5つの指標をコピー
  3. 新しいタブで IRBANK を開き、4つの指標をコピー
  4. 右側の「リアルタイム評価」でランクとスコアが自動表示される
  5. 「💾 評価を保存」を押す(ブラウザに保存。次回も残る)
💡 必須2項目(自己資本比率・営業CF連続黒字)が満たないと 「対象外」判定になります。配当利回りは v7 で必須から加点へ降格(無くても対象外にはなりません)。まずはこの2つから入力するのがおすすめ。

② 🟢 Yahoo Finance を開く

URL は https://finance.yahoo.co.jp/quote/{コード}.T です。

例: https://finance.yahoo.co.jp/quote/4633.T

  1. ページを下にスクロール
  2. 右側の 「参考指標」と書かれた箱を探す(株価チャートの右下あたり)
  3. そこに必要な値が並んでいるので、1つずつ写す
📊 Yahoo Finance 「参考指標」の例※ 説明用サンプル画像
参考指標ⓘ 情報提供元について
時価総額128,876 百万円
発行済株式数54,172,361 株
配当利回り(会社予想)4.20 %→ 配当利回り欄に入れる
1株配当(会社予想)100.00 円
PER(会社予想)9.88 倍→ PER 欄に入れる
PBR(実績)0.96 倍→ PBR 欄に入れる
EPS(会社予想)240.86 円
BPS(実績)2,476.01 円
ROE(実績)10.03 %→ ROE 欄に入れる
自己資本比率(実績)52.8 %→ 自己資本比率欄に入れる

└ 配当利回り (%) ※加点

「参考指標」の中の 「配当利回り(会社予想)」の行。
上の例では 4.20% が値です。

📏メソッド基準: 3.5%以上で +1、4%超で +2 の加点。v7 で必須から加点へ降格しました(個別の利回りは絶対条件ではなく、メソッド基準は「ポートフォリオ全体で4%」)。低利回りでも「対象外」にはなりません。

└ 自己資本比率 (%) ※必須

同じ「参考指標」の中の 「自己資本比率(実績)」の行。
上の例では 52.8%

📏メソッド基準: 40%以上が必須(メソッド公式基準)。
ただし業種特例あり: 銀行5%・保険15%・リース10%・不動産25%・鉄道/電力35%。
セクター欄を正しく選べばツールが自動判定します。

└ 配当性向 (%) ※任意

Yahoo Finance の「参考指標」には 配当性向は直接表示されません
次の式で自分で計算します(電卓推奨):

配当性向 = 1株配当 ÷ EPS × 100

例: 1株配当 100円 ÷ EPS 240.86円 × 100 = 約41.5%

(1株配当と EPS は両方とも「参考指標」の中にあります)

📏理想は 30〜50%。配当性向が高いこと自体は即減点しません(v7)。70%超 × 業績悪化(減益)の組合せのときだけ減配リスクとして減点 -3。

※ 面倒なら空欄でもOK。配当性向は加点・減点の参考値で、必須ではありません。

└ PER (倍) ※任意

「参考指標」の中の 「PER(会社予想)」の行。
上の例では 9.88倍

📏参考値(直接スコアには使いません)。10〜15倍が一般的な目安。

└ PBR (倍) ※任意

「参考指標」の 「PBR(実績)」の行。
上の例では 0.96倍

📏1倍未満で +2 加点(解散価値以下=割安シグナル)。

└ ROE (%) ※任意

「参考指標」の 「ROE(実績)」の行。
上の例では 10.03%

📏10%以上で +2 加点、20%以上で +3。マイナスは危険信号。

③ 🔵 IRBANK を開く

IRBANK は 過去10年以上の長期データを無料で見られる超優秀サイト。高配当株メソッドで一番使います。

URL は https://irbank.net/{コード}

例: https://irbank.net/4633

🎯 使うのは 「キャッシュフロー」ページと 「配当」ページの2つだけ。
下のリンクから直接開くのが一番ラクで確実です。
(IRBANK のトップページにはこれらの直接タブはなく、各サブページに入って初めて上部に「業績/四半期/財務/CF/資本/配当」タブが出ます)

└ 営業CF連続黒字 (年) ⭐難所 ※必須

手順 1: 「キャッシュ・フローの推移」ページを開く

一番ラクな方法は 下のリンクを直接クリック:
https://irbank.net/4633/cf

(URL の 4633 を調べたい銘柄のコードに置き換えてください。例: トヨタなら 7203

※ IRBANK のトップから手繰る場合は、左サイドバーの「Link」欄にある「決算」をクリック → 遷移後のページ上部に出る「CF」タブを選択、でも辿れます。

手順 2: 表の「営業CF」列を見る

画面中ほどに 「キャッシュ・フロー計算書 (百万円)」という表があります。
列名は左から 年度 / 四半期 / 営業CF / 投資CF / 財務CF / フリーCF / 設備投資 / 現金等 の順。
見るのは 「営業CF」列(左から3列目)です。

💰 IRBANK「キャッシュ・フロー計算書」の例(百万円)※ 説明用サンプル
年度四半期営業CF ←ココ投資CF財務CF
2017/12通期9,201
2018/12通期5,239
2019/12通期9,819
2020/12通期10,599
2021/12通期12,345
2022/12通期8,821
2023/12通期13,456
2024/12通期11,200
2025/12通期15,600
2026/122Q2,728

→ 「四半期」列に「通期」と書かれた行で 営業CF が全部プラス = 9年連続黒字(直近10年中9年)
→ 入力する値: 9(または直近10年すべてプラスなら 10

手順 3: 「四半期」列が「通期」の行を上から数える

「四半期」列に 「通期」と書かれている行だけを見ます(「2Q」は途中経過なので無視)。
その行の 営業CF がプラスの値(マイナス記号 - がついていない)の年が何年続いているか数えます。

手順 4: 数えた年数を入力

例えば直近10年すべてプラスなら 10 を入力。
過去にマイナス(赤字)の年があれば、そこからの年数だけカウント。

📏メソッド基準: 10年以上が必須。
1年でもマイナスがあると「リーマンや不況に弱い」とみなされ、このメソッドでは採用しません。
面倒なら「直近10年見て全部プラスだったか」だけチェックすればOK(YES なら 10、NO なら 0〜9 を入力)。

└ 連続減配なし (年) ※任意・加点大

手順 1: 「配当金の推移」ページを開く

下のリンクを直接クリック:
https://irbank.net/4633/dividend

(URL の 4633 を調べたい銘柄のコードに置き換え)

手順 2: 表の「合計」列を上から下に見る

「配当金の状況 (円/株)」という表があります。「合計」列が年間の合計配当金です。

💴 IRBANK「配当金の状況」の例(円/株)※ 説明用サンプル
年度区分中間期末合計 ←ココ配当利回り
2010年3月実績6-122.62%
2011年3月実績6-123.05%
2012年3月実績7-143.40%
2013年3月実績77142.35%
2014年3月実績810181.85%
2015年3月実績911201.77%
2025年3月実績50501004.20%

→ 「合計」列を上から下に見て、前年より小さくなる年(=減配)が無い期間を数える。
上の例では 12 → 12 → 14 → 14 → 18 → 20 → … → 100 と 一度も下がっていない = 15年連続減配なし
→ 入力する値: 15(最大の加点が欲しいなら 20 以上で +5)

⚠️ IRBANK の「区分」列には「実績/予想/修正」が入ります。判定では 「実績」行のみを見ます。

手順 3: 「前年より下がった年」を探す

上から下に向かって、合計の数字が前の年より小さくなっている年(=減配)を探します。
上の例では、12 → 12 → 14 → 14 → ... と下がっていないので「減配なし」が続いています。

手順 4: 直近の減配からの年数を入力

減配が一度もない or 何十年も前なら 20 以上を入力。
直近5年以内に減配があれば 0〜5

📏15年以上で +3、20年以上で +5(最強の加点)

⚠️ 増配じゃなくて「減配なし」が重要。横ばい(前年と同じ額)でもOK

└ 過去10年平均利回り (%) ※任意・隠れ重要

手順 1: 配当ページの「配当利回り」列を見る

前項と同じ 配当ページ の表で、 一番右の 「配当利回り」列を見ます。

手順 2: 過去10年分の利回りを目視で平均

10年分の数字をざっくり足して10で割る。電卓推奨ですが「だいたいこの辺り」で OK。

サカタインクスの例:

2.62 + 3.05 + 3.4 + 2.35 + 1.85 + 1.77 + 1.56 + ... ≒ 2.77%

📏この値は 「現在の利回り」と比較するために使います。
現在 4.20% > 過去10年平均 2.77% → 歴史的な割安サイン(加点)。
これが 高配当株メソッドの隠れた最重要指標 です。

面倒なら空欄でもOK。ただ入れると判定の精度がグッと上がります。

└ リーマン時減配 ※任意・致命傷チェック

配当ページ を開き、2008年〜2010年のデータを確認します。

優先1: 「配当金の状況」表(ページ上部)で 1株配当を見る

ページ上部の 「配当金の状況 (円/株)」表で、2008・2009年の「合計」列が翌年下がっていれば 「あり」
ただし IRBANK ではこの表が 2010年3月以降からしか載っていない銘柄が多いです。データなしなら次の優先2へ。

優先2: 「配当金の支払額/剰余金の配当」表(ページ中段)を見る

ページ中段の 「配当金の支払額/剰余金の配当」という表は、ほとんどの銘柄で2008年3月から数字が載っています。リーマン判定の本命データはこちら。

2009年3月 → 2010年3月 → 2011年3月の 前年比%を見て:

  • 30%以上の急減がある → ほぼ確実に「あり
  • 数%の変動だけ → 自社株買い等の可能性。判断保留 or 「なし」
  • 表自体が存在しない → 「なし」(減点しない)

📍 セイコーエプソン (6724) の例:

年度支払額前年比
2008年3月62億8300万-
2009年3月68億7200万+9.37%
2010年3月13億7400万-80.01% ⚠️
2011年3月39億9500万+190.76%

→ 2010年3月期に -80%の激減。同期間の「配当性向」も「赤字」表示 → あり を選択。

補強サイン(同じページ内で確認できる裏取り材料)

  • 「配当性向」グラフ: 2010年3月が「赤字」と出ている → リーマンで赤字転落の証拠
  • 「配当利回り」グラフ: 2010年3月の利回りが極端に低い → 配当を絞った証拠

上記2つも揃って減少していれば、「あり」判定の確度がさらに上がります。

📏「あり」なら -5(致命傷)。
リーマン級の不況で減配した会社は、次の不況でもまた減配する確率が高いと判断します。

⚠️ 2010年以降に上場した会社はそもそもリーマン時のデータがありません。その場合は「なし」でOK(減点しない)。

└ 業績トレンド(3指標)※任意

💡3つの指標を個別に入力します: 「売上(収益)」「営業利益(営利)」「当期利益(純利益)」。 ツール側でこの3指標から 「増収増益 / 増収減益 / 減収増益 / 減収減益 / 横ばい …」を自動判定し、スコアにも反映されます(リストラ効果による減収増益なども正しく拾えます)。

下のリンクから IRBANK の「決算まとめ」ページを開きます:
https://irbank.net/4633/results ↗

ページ上部の 「会社業績」セクション(表)で、列名は次の通りです:

【日本基準の会社】例: サカタインクス・三菱UFJ など
年度 / 売上 / 営利 / 経常 / 当期利益 / 包括 / EPS / ROE / ROA / 営利率 / 原価率 / 販管費率
【IFRS 基準の会社】例: セイコーエプソン・トヨタ・ソフトバンク など大型株に多い
年度 / 収益 / 営利 / 当期利益 / 包括 / EPS / ROE / ROA / 営利率 / 原価率 / 販管費率(経常列なし)

「売上」と「収益」は同じ意味(会計基準の違いで表記が変わるだけ)。
※ 「営利」=営業利益、「当期利益」=純利益。
判定で見るのは「売上 or 収益」「営利」「当期利益」の3列

直近3〜5年分を上から下に見て、3つの指標それぞれの動きを6段階から選びます:

6段階の方向(各指標で同じ選択肢):

  • 📈 ↑大増: 数年で大きく伸びている(年率10%超など)
  • ↗️ ↗微増: 少しずつ伸びている
  • ➡️ →横ばい: あまり変化なし
  • ↘️ ↘微減: 少しずつ下がっている
  • 📉 ↓大減: 明らかな下落(年率10%超の減少など)
  • 不明: 判断つかない場合

スコアへの反映ロジック(参考)

各方向を数値化(↑大増=+2 / ↗微増=+1 / →横ばい=0 / ↘微減=-1 / ↓大減=-2 / 不明=0)して 3指標の合計を計算:

  • 合計 +6(3つとも大増)→ +2 加点
  • 合計 +4〜+5+1 加点
  • 合計 -2〜-3-1 減点
  • 合計 -4〜-5-2 減点
  • 合計 -6(3つとも大減)→ -3 減点

さらに 売上↑ + 利益↓ なら「増収減益」、売上↓ + 利益↑ なら 「減収増益(リストラ効果)」と自動ラベル付け。

v7 追加候補シグナル: 売上↑ × EPS(当期利益)↑ × 連続増配15年+ が揃うと +2 加点(このメソッドが重視する「緩やかな成長性 × 増配」)。

⚠️ v7 除外シグナル: 一見"買えそう"なS/A/B級でも 減収減益 または EPS大減 なら「業績悪化・新規買付見送り」と表示(好財務でも業績不振ならこのメソッドでは除外。6月除外3銘柄=東ソー/ジャックス/ニホンフラッシュは全て業績悪化が理由)。

選びにくければ「不明」でも構いません(その指標は採点に影響しません)。

④ 💾 保存と評価結果の見方

  1. 入力中、右の「🔮 リアルタイム評価」にランクとスコアが即時表示されます
  2. 満足したら左下の「💾 評価を保存」をクリック
  3. 「保存済み」リストに追加され、ブラウザを閉じても残ります(LocalStorage 保存)
  4. 過去の銘柄を呼び出すには、サイドの保存済みリストの銘柄コードをクリック
📏ランクの見方:
🏆 S級 (+8以上) = 買い増し候補 / 🥇 A級 (+5〜+7) = 保有OK / 🥈 B級 (+2〜+4) = 保有可
⚠️ C級 (-2〜+1) = 要監視 / ❌ D級 (-3以下) = 整理検討 / ❌ 対象外 = 必須未達

❓ よくある質問

Q. 「データなし」と出るのですが?

A. 必須2項目(自己資本比率・営業CF連続黒字)のどちらかが空欄の場合、判定不能で 「データ不足」になります。まずこの2つを埋めてください(配当利回りは加点項目)。

Q. 銀行や保険は自己資本が低くて引っかかります

A. セクター欄で「銀行」「保険」「その他金融」「不動産」「電気・ガス」「陸運業」のいずれかを選ぶと、 業種特例が自動適用されます(例: 銀行は5%以上でOK)。

Q. 利回りが6%超えてて魅力的!買っていい?

A. 6%超は要警戒。「業績不安で株価が下がって利回りが上がっただけ」のケースが多いです。 必ず営業CF・連続減配・リーマン時減配を確認してください。

Q. 「IRBANK Connect」のポップアップが邪魔

A. 右下の × ボタンで閉じればOK。広告なので無視して大丈夫です。

Q. すべての項目を埋める必要がある?

A. 必須は2項目だけ(自己資本比率・営業CF連続黒字)。 配当利回りを含む他は加点・減点の参考値なので、わからない・面倒なら空欄でOK。 ただし「連続減配なし」「過去10年平均利回り」は入れると判定精度が大幅に上がります。